2月15日に岐阜市民会館で開催された第22回全日本学生落語選手権「策伝大賞」の決勝を観覧してきました。
安楽庵策伝は、1554年(天文23年)に現在の岐阜市山県に生まれ、岐阜市三輪の淨音寺(じょうおんじ)で出家。
最後に「話の落ち」を用いて、仏の道をおもしろおかしく語ったことから「落語の祖」と呼ばれるようになりました。
策伝大賞の審査委員長も務める桂文桂師匠が細江前岐阜市長に「学生が落語を披露する場を作って欲しい」と提案したことから、平成16年から開催され今年で22回目。
第22回全日本学生落語選手権
— 岐阜市笑いと感動のまちづくり実行委員会事務局 (@gifu_warakan) February 14, 2025
「#策伝大賞」の
決勝進出者を発表します✨ pic.twitter.com/n6rW1kWEjT
決勝に残った8人の学生。
今年は全国62の大学、大学院、308人の学生がエントリー。
過去最多の参加者。
自分が生で落語を見るのは初めて。
ベースとなる古典落語があって、それを学生らしく自由にアレンジするのが腕の見せ所。
古典落語のことをまったく知らなくても楽しめました。
知ってたらアレンジ具合がより深く理解できたかも。
舞台にあるのは座布団とマイク1本。
表情や声の使いわけ、抑揚で一人で何人もの役を演じ分けてすごい。
策伝大賞 葵家 竹生(京都大学4年)
審査員特別賞 葵家 万羽(京都大学4年)
岐阜市長賞 二本松 姫爆(二本松学舎大学3年)
京大がワンツーフィニッシュ。
葵家竹生さんと万羽さんは同じ4年生で2人で漫才コンビも組む仲。
特別賞の万羽さんの演目は「玉置そば」
玉置浩二さんがそば屋という設定。
モノマネを駆使した落語で会場を大いに沸かせました。
大賞の竹生さんは落語に熱中するあまり来年度も4年生に。
落語の神様は裏切らない。
涙涙の表彰式でした。
大賞の賞金は30万円。
賞金の使い道は学費とのこと。
来年の出場もお待ちしております。
惜しくも選外でしたが、個人的には扇屋なん輔さんの「擬宝珠」笑いました。
五重の塔をなめる国際ペロリスト。
学生はこういうくだらない発想が面白いのです。
表彰式の前には三輪北小学校落語クラブによるアトラクションもありました。
小学校は淨音寺の近くにあります。
策伝が法主だった京都の誓願寺でも落語を披露したそうです。
6人の児童がネタを披露。
小学生らしいなぞなぞ落語や「お化粧してなんで綺麗にならないの?」と大人がびっくりするようなセリフも飛び出して面白かったです。
地域に継承される策伝イズム。
笑いっぱなしの3時間でした。
落語の面白さに目覚めました。
漫才より落語。
近くで落語の寄席があれば行ってみたい。
今回の策伝大賞の模様は後日NHKでも放送予定があるそうです。
出場者に密着したドキュメンタリーも。
放送が楽しみ。