「岐阜怪談」を読みました。
著者の田辺青蛙さんと木根緋郷さんが岐阜で集めた怪談集。
1冊の本になるぐらい存在する岐阜の怪談。
岐阜県全域、それぞれの土地に根ざした怪談が存在することにまず驚きました。
自分が知っていたのは、つちのこと口裂け女ぐらい。
口裂け女も多数の怪談が存在。
人の数だけ口裂け女のバリエーションがあります。
自分の身近なところだと鶯谷トンネルは怪談の宝庫。
本の表紙には岐阜城と月の写真。
先日、自分も月城写真を撮りに行きました。
今は綺麗だ!かっこいい!本物の岐阜城!と言って楽しんでますが、お城なので過去には戦がありました。
関ヶ原の戦いの前哨戦が1600年(慶長5年)「岐阜城の戦い」
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」でも描かれ、1556年(弘治2年)に起きた「長良川の戦い」
斎藤道三と息子・義龍が直接対決。
「勝ったのは道三じゃ」と言葉を残し討たれました。
岐阜怪談の中でも岐阜城(稲葉山城)の怪談が掲載されてました。
長良川の戦いの話も出てました。
道三が義龍の陣に残した次の言葉。
「お前の五体は生きながら地獄へ落ちるだろう。稲葉山の城に入るものは誰一人生かしておかん」
その後の岐阜城の城主は短命だったという。
道三以降の城主の没年齢を調べてみました。
斎藤義龍(34歳)
斎藤龍興(26歳)
織田信長(48歳)
織田信忠(25歳)
織田(神戸)信孝(25歳)
池田元助(25歳)
池田輝政(48歳)
豊臣秀勝(23歳)
織田秀信(25歳)
時代背景もあるでしょうが、実際に歴代城主は短命。
恐ろしい“マムシの呪い”
岐阜城には幽霊が出る噂があり、家康の娘婿である奥平信昌は入城前から怯え岐阜城を廃城にしたという。
以前に花火を撮影するため、夜に金華山の某所にいたことがあります。
今振り返ると、自分の背後にガシャガシャ音がしたような…
岐阜の楽しみ方はいろいろ。
グルメ、歴史、自然、絶景。
その中に怪談が加わればより立体的に岐阜を楽しめるようになります。
前に行ったことがあるあの場所にこんな怖い怪談があるんだと。
怪談きっかけに岐阜に興味を持つ方も出てくることでしょう。