岐阜県大垣市にある「墨俣一夜城」
太閤秀吉出世の地として有名。
写真は4月5日に撮影。
満開の桜が似合います。
桜まつりの開催は4月13日(日)まで。
墨俣一夜城は織田信長が美濃斎藤氏への攻略拠点として墨俣に砦を築くため、木下藤吉郎(豊臣秀吉)に命令を下しました。
1566年(永禄9年)9月、濃尾の地理に詳しい蜂須賀小六らの協力を得て築城に着手。
木材などの必要な資材をあらかじめ川の上流に準備しておき、木曽川、境川の水運を利用して資材を運び入れ一気に築城。
昼間は斎藤軍と戦いがあったので、夜通し集中して工事が行われていたという。
前日までなかった城が朝になったら出来てたことから“一夜城”と称賛されるようになりました。
資料館での解説では3昼夜で完成。
現在の模擬天守は1991年(平成3年)に歴史資料館として建造されたもの。
当時の一夜城はみんなが想像するようなお城ではなく砦。
真っ先に完成した馬柵と櫓。
秀吉に注目が集まりがちな一夜城。
弟の木下小一郎(豊臣秀長)も一夜城の築城に大いに貢献。
蜂須賀小六らへの協力を要請したのは小一郎。
「もし失敗した時は命はないものと兄者は覚悟の上。何とぞお助けお頼み申す」と。
2026年のNHK大河ドラマは「豊臣兄弟!」
主人公は豊臣秀長。
一夜城の天守からも見える稲葉山城(岐阜城)
この時の城主は斎藤龍興。
一夜城が完成した翌1567年(永禄10年)に稲葉山城を攻略。
西美濃三人衆である稲葉良通、安藤守就、氏家直元の調略は秀吉の仕事だったとされます。
秀長も関わっているのでは。
先日の報道で「豊臣兄弟!」に斎藤龍興が出てくることは確定しました。
もし自分が脚本を書くなら、兄弟の絆、立身出世を描くのに一夜城築城のエピソードは外せません。
来年の放送が楽しみです。
大河ドラマの予習がてら訪れてみては。
【開館時間】9時から17時(入館は16時30分まで)
【休館日】月曜
【入場料】一般 200円 18歳未満 無料