初めて各務原権現山に登ってから約2年。
いつか踏破してみたいと思っていた各務原・関南アルプス。
全長15キロくらいあるのでしょうか。
部分ごとに登頂を積み重ねてきました。
時が来た!それだけだ!
フル踏破に挑戦してきました。
スタートはJR蘇原駅。
同行者がいるのなら、ゴールの坂祝側にも車を置いておいて、伊吹の滝側からスタートした方が良いでしょう。
伊吹の滝までに1時間余分に歩くのがきつい。
単独なので仕方がない。
ナイトハイクにも備えヘッドライトも持参しました。
蘇原駅からひたすら北上。
これから登る各務原アルプス。
東の方へ果てしなく続く山の稜線に気が重くなりました。
蘇原駅から1時間弱で伊吹の滝へ。
まずはお参り。
各務原権現山(316m)
ここまでは何度も来たことがあります。
鳥居の手前の石段で足を消耗しないよう慌てずに。
南側への眺望が抜群のポイント。
2025年の岐阜基地航空祭は、10月19日(日)に開催。
ブルーインパルスの展示飛行もあります。
ここからもブルーインパルスは見えますが、だいぶ遠いです。
北山を経由して芥見権現山(317m)
ここまでは以前に来たことがあります。
ここから未踏派区間。
権現山から桐谷坂峠までの区間はヤマップによる「日本一道迷いしやすい登山道2022」に選出。
ヤマップのルートを慎重に確認しながら歩みを進めました。
真新しい注意看板。
道迷いしやすいポイントだったのでしょうか。
この看板がなければそのまま真っ直ぐ進みそう。
無事に桐谷坂峠へ。
道路を横断し東へ進んでいきます。
向山(303m)を過ぎ、向山見晴台へ。
まずはここで休憩することに。
ベンチもあって見晴らしも良い。
アゲハ蝶も飛来。
全然逃げようとしません。
自分が各務原アルプスと一体化した瞬間でした。
できれば日が暮れるまでに下山したかったので、休憩はほどほどにして出発。
岩坂山(243m)
このポイントが伊吹の滝から坂祝までの中間点。
自分的にはもうそこそこ歩いてきたつもりだったので、まだ半分であることに愕然。
伊吹の滝から中間点までは4時間ちょっと。
自分のペース配分、ゴールの予想時間をチェックできます。
岩坂山以降は以前に歩いたことがあります。
体はしんどかったですが、心に余裕が出てきました。
金山(348m)にある反射板。
日本一眺めがいい!?大岩見晴台。
この日は御嶽山もくっきり見えました。
迫間山を過ぎ、明王山の展望台(380m)
ここもベンチが多くて眺望が良いポイント。
日本ラインうぬまの森からも目指しやすい山。
最後のピークである城山(猿啄城)まであと少し。
陽もだいぶ傾いてきました。
頭の中で流れるのはZARDの「負けないで」
誰にも応援されることもなく、黙々と歩みを進めていきます。
最後のピークの城山(265m)
ここまで来ればとりあえずひと安心。
昔はここに猿啄城(さるばみじょう)がありました。
1564年(永禄7年)に丹羽長秀が織田信長に命じられて城を攻略。
美濃国での領地をどんどん広げていきました。
長時間歩いてきた末に眺める日本ライン(木曽川)
心に染み渡る美しさでした。
山を下山しJR坂祝駅へ。
坂祝駅は1921年(大正10年)開業。
築100年を超えるレトロな駅舎があったそうです。
建て替え工事のため、2024年9月に解体。
2025年6月から建設工事が始まり、2026年春にリニューアル予定。
郵便局と一体となった駅舎が誕生します。
現在はトイレもありません。
長かった縦走ハイキングも無事にゴール。
駅の自動販売機で炭酸飲料を買い自分でお祝い。
かつて1回だけフルマラソンを完走(完歩)したことがあります。
フルマラソンと同じような達成感、高揚感、全能感がありました。
どんなに長い道のりも1歩ずつ前に進んでいけば必ずゴールできる。
自分に自信がつきました。
各務原・関南アルプスは標高は300m前後の低山続きですが、歩行距離が長い。
誰にでも勧められるわけではありません。
チャレンジしたい方は、食料、水分等の装備の充実を。
前半は飛ばし過ぎず足を温存しておいた方がいいかも。
マラソンと同じようなセルフマネジメント。
リタイヤする場合にも備えて、どのルートで下山するのかの確認もしておきましょう。
【今回の所要時間】9時間15分
【歩行距離】21.5km
JR蘇原駅から伊吹の滝 50分
伊吹の滝から各務原権現山 45分
各務原権現山から芥見権現山 35分
芥見権現山から向山見晴台 1時間40分
向山見晴台から岩坂山 1時間
岩坂山から大岩見晴台 1時間
大岩見晴台から明王山 1時間30分
明王山から城山 45分
城山からJR坂祝駅 50分