揖斐川町にある「小津権現山」に登ってきました。
“小津三山”の一角。
高屋山を経由して小津権現山を目指します。
登山口には熊の彫刻。
本当に熊がいそうな山。
鳥の声だけでなく獣の声も聞こえたような。
熊除けの鈴だけでなく電子ホイッスルも鳴らしながら歩きました。
登山口の脇に駐車場。
そこそこ広いです。
この日停まっていた車は自分も含めて3台のみ。
どちらかというとマイナーな山。
トイレはありませんでした。
新緑が眩しい登山道。
急登という程ではないですが、高屋山まではひたすら登りが続きくたびれました。
初心者向けではないです。
所々コースが不明瞭でヤマップを見ながら軌道修正。
今回、小津権現山を登ったきっかけは映画「光る川」
山の民である木地屋と里の娘との悲恋の物語。
映画を見るまでは木地屋(木地師)のことを何も知りませんでした。
木地屋は栃の木を材料にお椀やお盆などをろくろ挽きしていた職人。
十数年暮らし材料がなくなれば別の山へ移住するという生活様式。
里の民との接点はほとんどありませんでした。
伝承によると、承平5年(935年)に近江の国から7人の木地屋が小津に移り住んだという。
戸田氏鉄が大垣城主になった寛永12年(1635年)には小津の木地屋は18戸。
中世から大正時代頃まで小津を拠点に木地屋が活躍。
集落にある小津白山神社では、木地屋奉物の木地器、大杓子、灯篭などが所蔵されているそうです。
小津の歴史を語る上で欠かせない木地屋の存在。
麓から1時間くらいで高屋山へ(956m)
樹木は伐採されているものの眺望はいまいち。
登山道の雪は完全に溶けてます。
標高が高くなると雪が残る箇所も。
高屋山からしばらくは尾根沿いを歩きます。
平坦で楽できる区間。
周りの景色も良く気持ち良かったです。
終盤にガサガサの中をロープをつたって降りる区間も。
麓から2時間ちょっとで登頂。
小津権現山(1158m)
大権現白山神社の祠もありました。
小津権現山の山頂は拓かれていて絶景。
小津方面。
山が多い揖斐エリア。
木地屋の活動にもってこいだったのでは。
当時は縦横無尽に歩いていたことでしょう。
花房山方面。
余力のある方は花房山も目指してみては。
+2〜3時間
この日は天気も良く、能郷白山と白山の姿もくっきり見えました。
まだ雪が残ってます。
絶景を眺めながらしばし休憩。
そこそこハードな山でしたが、この景色を見ると登って良かったです。
国道157号の根尾大河原から温見峠区間は冬期通行止中。
通行止解除予定は5月7日(水)
【今回の所要時間】上り:2時間15分 下り:2時間
県道から登山口までの林道区間は落石が多かったです。
ある意味登山よりも過酷。
帰りに大きめの石は撤去しましたがお気をつけください。