1600年(慶長5年)9月15日に起きた関ヶ原の戦い。
戦いの始まりを告げる岡山(丸山)峰火場。
今回は岡山峰火場から決戦地を経由して石田三成陣跡まで歩いてみました。
環境省が整備する東海自然歩道のコースでもあります。
峰火場の近くに駐車場があります。
上手に停めれば10台くらいのスペース。
決戦ムードを盛り上げる竹林の道。
岡山峰火場。
標高164mの丘の上にあります。
東軍の黒田長政、竹中重門、加藤貞泰が布陣。
謀反を起こした織田信長の家臣・荒木村重。
説得に行った黒田長政の父・官兵衛は捕えられ、1年近く幽閉されてしまいます。
なかなか戻ってこない官兵衛。
信長は事情を知らず官兵衛も寝返ったと勘違いし、幼い松寿丸(長政)の殺そうとします。
松寿丸を救ったのが竹中重門の父・半兵衛。
松寿丸を菩提山城にかくまいました。
関ヶ原の地形を知り尽くした半兵衛から様々な教えがあったことでしょう。
黒田家と竹中家との絆。
竹中重門の正室は加藤貞泰の父・光泰の娘。
貞泰にとって重門は義理のお兄さん。
お兄さんに付いていくのが自然。
8月23日の岐阜城の戦いの時は織田信秀(西軍)の指揮下にありました。
石田三成への恨みもあり、徳川家康からの書状も届き東軍として参戦。
峰火場からは合戦地を一望。
正面に松尾山もよく見えます。
松尾山に布陣する小早川秀秋を調略したのが黒田長政。
黒野城主・加藤貞泰の旗がある方へ歩いていきます。
ひそかに黒野城跡を推し続けている岐阜市民としては岡山峰火場をおすすめしたい。
周囲は樹木で覆われています。
笹尾山へ移動しても敵軍に気づかれることはありません。
案内は分かりやすかったです。
今回のルートマップ。
ここに池があることを知りませんでした。
雰囲気の良い場所。
道路の下をくぐって決戦池へ。
決戦地。
笹尾山の麓にある島左近陣地。
黒田隊は断層を利用してこっそり左近の真横に回り鉄砲隊が発砲。
以前にブラタモリでも紹介されました。
思わぬ奇襲に左近は負傷。
西軍に大きなダメージを与えました。
小早川の調略、島左近への攻撃と大きな功績。
いざ石田三成陣跡へ。
笹尾山を登り石田三成陣地。
駐車場から40分くらい。
陣地からの眺めも抜群。
毛利秀元が布陣する南宮山、小早川秀秋が布陣する松尾山もはっきり見えます。
西軍は東軍を囲うような陣形。
毛利と小早川が三成の想定通り動いていれば西軍が圧勝だった可能性があります。
決戦池も三成陣跡も過去に何度も来たことがあります。
岡山峰火場から黒田隊になったつもりで歩くといろんな発見があり楽しかったです。
コースの高低差はほとんどなく楽勝でした。
天下取りウォーキングはいかが。
【今回の所要時間】1時間10分