3月29日まで岐阜市立中央図書館で開催されていた「ギフチョウのひみつ」では、舘野鴻(たてのひろし)さんの絵本「ぎふちょう」の原画が展示されてました。
豊かな自然の中で舞うギフチョウの姿がとっても細密に描かれてました。
機会があれば絵本を図書館で眺めてみてください。
みんなの図書館 おとなの夜学 【予約受付中】ギフチョウが教えてくれる、人類の足あと https://t.co/DgN12SXOxx
— やまさん@岐阜 (@yama300) March 7, 2021
3月25日には「おとなの夜学」では、名和昆虫博物館の名和哲夫館長と舘野鴻さんによるギフチョウトークが盛り上がりました。
しばらくしたらアーカイブが配信されるのでぜひご視聴を。
昆虫トークがとてもマニアックだったので改めて復習しておきたいです。
ギフチョウは1年間のうち、10ケ月間は蛹としてじっと眠っています。
卵からかえって50日間は幼虫、蛹から羽化して蝶として羽ばたくのはたったの10日間。
気づかれにくい場所で蛹になるのですが、アリやネズミなどの天敵に襲われ、無事に羽化できるのは1%程度。
人間による環境破壊により、幼虫のえさとなるカンアオイも少なくなってきています。
ひたすら我慢の人生を歩むギフチョウ。
ギフチョウが羽化することはひとつの奇跡。
岐阜市にある名和昆虫博物館ではギフチョウが飼育されてます。
4月中旬ごろまでは見られるそうです。
ギフチョウは名和靖が1883年(明治16年)4月に現在の下呂市金山町で発見。
初めは他の蝶の亜種だとされていたのですが、6年たって新種の蝶として認定。
「岐阜蝶」と命名したのは名和靖ではなく、その友人だとか。
ギフチョウは蝶の形態としては原始的らしく、ずっとずっと昔から生息していた可能性も。