名古屋市美術館で開催中の「ゴッホ展ー響き合う魂 ヘレーネとフィンセント」を見てきました。
ゴッホ作品の世界最大の収集家へレーネ・クレラー=ミュラー。
今回はクレラー=ミュラー美術館所蔵作品を中心に展示されてます。
ゴッホの作品は生前は数点しか売れなかったそうです。
ゴッホの価値を見出し収集を始めたへレーネはすごい。
教科書で見たことある『種まく人』、「糸杉」最後の傑作『夜のプロヴァンスの田舎道』、『黄色い家』などが注目されてます。
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)
本格的に画家を志したのは27歳で、37歳の時に自ら命を断ちます。
仮に才能があっても真似したくない人生。
ゴッホの作品のイメージは「ヒマワリ」など、黄色で大胆に描いた作品のイメージが強い。
今回の展覧会では、初期の頃の鉛筆や油絵で描いた作品もありましたが、意外とオーソドックスな描写です。
暗いトーンの作品が多い。
中には点描で描いた作品もありました。
音声ガイドを聞いてると、他の印象画家の台頭による焦りがあり、自分なりの画法を模索していたようです。
画風の変遷をたどっていけます。
自分が知っている作品の多くは南仏アルル滞在中に描かれた作品ばかり。
大胆な構図を取り方は、日本の浮世絵の影響を受けたようです。
ミュージアムショップで販売されていた「フィンセント・ファン・ゴッホの思い出」が面白かったです。
著者はヨー・ファン・ゴッホ=ボンゲル。
フィンセントを経済的に支えてきた画商の弟・テオの妻。
ゴッホの作品を世の中に広めるために尽力されました。
兄弟の死後、2人で交わされた書簡をまとめた伝記。
ゴッホの実像に迫る内容でした。
展覧会では、ゴッホ以外の作品も展示されてました。
ジョルジュ・スーラの『ポール=アン=ベッサンの日曜日』をこのような単眼鏡で鑑賞されている方もいました。
スーラの点描を細部まで鑑賞できますね。
ゴッホ展の開催期間は4月10日(日)まで。
【開館時間】午前9時30分から午後5時
※日時指定予約制
※土日は混雑が予想されます
【休館日】3月28日(月)
【入館料】一般 1900円(平日)2000円(土日祝)
高校・大学生 1300円(平日)1400円(土日祝)