JR岐阜駅北口を出てすぐにある岐阜繊維問屋街。
国内屈指の渋いアーケード。
かつては1600の店舗があり賑わっていたそうですが、現在はその10分の1に。
岐阜駅周辺は近年高層マンションが建設され、小綺麗に整備されてますが、ほんの数分歩くだけで昭和の佇まいがそのまま残っています。
ビルの隙間の配電設備の下にアート作品。
この猫好きです。
ギフチョウが舞い、コアラと鹿もいました。
こちらはアーティストにより現在も制作が進められています。
次回訪れた時に何が描かれているか楽しみ。
“岐阜のグランドキャニオン”“岐阜の軍艦島”と称される巨大ビル。
1967年(昭和42年)に建設。
すでに写真を撮られた方も多いと思いますが、今回、問屋町に新しいお客さんを呼び込むため、長さ130メートル、高さ20メートルの巨大壁画が制作されました。
他でこれほど大きな壁画を見たことはありません。
2020年の夏に現われ話題になったブルーオーシャン。
岐阜の竜宮城はより高く。
今回の壁画はシュルレアリスムのルネ・マグリット(1898-1967)の作品を参考に空と雲が描かれました。
シュルレアリスムとは、第一次世界大戦後にフランスで起こった芸術運動。
「超現実的」という意味があり、夢や無意識、非合理の世界を解放します。
マグリットは“シュルレアリストであることは、「見たもの」を頭から消し去り、「まだ見ぬもの」を探し求めることだ。”という言葉を残しています。
ビルに描かれた空と雲は現実なのかそれとも夢の中なのか?
その答えを探すのはあなた自身。
全面的に空と雲が描かれたわけではなく、一部は古い断面のまま残っています。
期せずしてマグリットの絵画のように不思議な世界。