久々に揖斐川町の「さざれ石公園」に行ってきました。
公園は1986年(昭和61年)に完成。
岐阜のマチュピチュと併せて秘境感のあるスポット。
笹又谷川のせせらぎが心地良い。
階段を登ると綺麗な芝生広場。
他には誰もいません。
奥にそびえるのは伊吹山。
さざれ石公園からの伊吹山登山コースもあるようです。
一般的な滋賀県側からのコースよりもハードそう。
岐阜県美術館館長で東京藝術大学学長の日比野克彦さんが1988年(昭和63年)に制作した壁画も健在。
壁画のキャンパスとなる砂防堰堤も35年も経つと古くなってきます。
ますます壁画としての円熟味を増してました。
日比野さんがデザインを考案しスタッフが現地で彩色したようです。
高さ7メートル、横幅25メートルあります。
1988年といえば「ぎふ中部未来博」が開催された年。
過疎化が進む春日村。
さざれ石公園に若者を呼び込むため、当時の村長が日比野さんにデザインを依頼。
壁画は春日村の村民憲章の5つのテーマを表す5人の女神が21世紀への飛躍を望むというイメージ。
当時の新聞記事で壁画の原画を見ました。
めちゃめちゃポップでインパクトがありました。
制作に使用された塗料は「サンデーペイント」が協賛。
壁画の上にあるのは公園の名前になっている「さざれ石」
とても大きなさざれ石が祀られています。
厳かな空間。
「君が代」の歌詞の原歌は平安時代の「古今和歌集」に納められている藤原朝臣石位左衛門の一首。
惟喬親皇に仕えた石位左衛門が、春日村古屋笹又谷でさざれ石を見つけ、その凝縮した石を国の結束力にたとえて宮中で読んだのが由来と伝えられています。
岐阜のマチュピチュを鑑賞した後は、君が代発祥の地に行かれてみては。
天空の茶畑から車で30分くらい。
途中、何箇所か狭い道があります。
現在、工事中箇所が多数あるので平日は避けた方が良いかも。
駐車場とトイレ有り。