岐阜県揖斐川町坂内で1200年に渡り語り継がれている悲しき「夜叉ヶ池伝説」
その昔、日照りが続き田んぼが干上がってしまいます。
美濃国安八郡の郡司・安八大夫は田んぼにいた1匹のヘビにこうつぶやきます。
「お前が雨を降らせてくれたら、どんな願いもかなえよう」
大夫が家に帰ると雨が降り出し村人は喜びました。
翌日、1人の山伏(龍神)が大夫のもとに訪れてこう言います。
「約束通り私の願いとして、お前の娘を私の妻として差し出してもらう」
3人いる娘のうち、末娘の夜叉が村人を救ってくれたお礼にと龍神の妻となることを志願。
夜叉も龍へと化身し揖斐川上流の池に棲みつきます。
その池は「夜叉ヶ池」と呼ばれるようになりました。
大垣藩主・戸田氏鉄が夜叉姫の心をなぐさめるために創建した「夜叉龍神社」
参拝し、夜叉ヶ池を目指してみます。
熊の目撃情報が多い地域。
十分注意を払いながら車を走らせます。
登山口の駐車場まではアスファルトで舗装されてますが、道は狭く穴と落石が多かったです。
登山口駐車場に到着。
駐車場は広いです。(50台)
紅葉が進んでいます。
駐車場の手前にトイレあり。
駐車場から夜叉ヶ池までの目安は1時間40分。
登山届と下山届を記入しましょう。
登山の前半は紅葉したブナ林を眺めながら。
アップダウンも少なく気持ちよく歩けました。
視界が拓けた場所から望む夜叉壁。
なかなかの絶景。
良いタイミングで来れました。
写真は10月30日に撮影。
あの壁を目指して歩き続けます。
幽玄の滝。
説明の看板によると、滝の水は若返りと長寿に効果があるらしい。
120歳まで生きられそうです。
ここからが正念場。
岩場を登っていきます。
岩場にはロープ。
1歩1歩慎重に。
岩場を登り切ると夜叉ヶ池が姿を現します。
上から見るとハートマークのような形。
夜叉姫の村人を思う気持ちが伝わってきました。
標高1100メートルの高地にありながら枯れることがなかった池。
神秘的な光景でした。
池の近くに腰掛けて食事をされる方が多かったです。
待っていたら龍神が現れるかもしれません。
道の駅の情報によると、11月15日から6月中旬頃までは夜叉ヶ池方面の道路は冬季通行止。
今回の紅葉シーズンと、初夏の新緑の時期が人気のようです。
難易度やや高めですが、登山に慣れている方は挑んでみては。