かつての人口重心地のシンボル『日本まん真ん中センター』

岐阜県郡上市美並町にある「日本まん真ん中センター」

平成9年(1997年)に東海北陸自動車道・美並インターの近くに建設された建物。

総工費は22億5000万円。

高さは37.3メートルもある世界最大級の日時計でもあります。

ネットで検索すると、B級スポット扱いされている建物。

駐車場に記された「9」の文字。

午前9時になると、建物のしん棒から伸びる影が時刻を知らせてくれます。

※この日は午前9時15分ごろに中心に。おそらく季節による変動あり。

駐車場には「3」の文字もありました。

まん真ん中センターのすごさを体感するには、午前9時か午後3時がおすすめ。

芝生の上にはミニ日時計。

いざ館内へ。

金色のしん棒が指す先は、当時の日本のまん真ん中・美並。

人口重心とは、人口の1人1人が同じ重さを持つと仮定して、全体として平衡を保つことのできる点。

国勢調査に基づく日本の人口重心地は、1980年(昭和55年)から1995年(平成7年)までは郡上郡美並村でした。

2000年(平成12年)には、武儀郡武儀町(現・関市)へ移動。

美並が人口重心地だったのはオープンからわずか3年でした。

館内には日時計に関する各種展示。

他には500人収容の多目的ホール、図書館、円空研究センターがあります。

訪れる方はまばら。

 

1997年(平成9年)4月19日の中日新聞に、完成式典の内容を知らせる記事がありました。
一部抜粋すると、

 

28日は午前10時から、記念碑の除幕式と完成式。センター正面玄関前の駐車場に幼稚園児や小中学生ら750人が人文字で「中」をつくり、梶原知事らとともにテープカットする。文字の大きさは、長辺が60メートル、短辺が46メートルの巨大な規模。

 

バブルの香りが残る時代背景。

オープニングは盛り上がっていたようです。

 

2020年の国勢調査では、人口重心地はギリギリ関市でした。

東京都への人口流入は続きそうなので、次回の発表では重心地は南東へ移動するのが濃厚。

七宗町か川辺町か美濃加茂市か。

福岡への移住が爆増して美並方面に戻る可能性もなくはない。

次回の発表が楽しみです。

【開館時間】9時から17時

【休館日】月曜

駐車場有り。

郡上八幡へ国道156号で行かれる方はちょっと寄り道してみませんか?