日本の国土の67%は森林。
西裕之さんの「特選森林鉄道情景」によると、日本国内で民有、国有を問わず森林鉄道や軌道がなかったのは、東京、滋賀、福井、大阪、香川、福岡、佐賀、長崎の8都道府県のみ。
木材輸送を目的とした森林鉄道は明治41年に運用開始された津軽森林鉄道が最初。
全国の国有林で森林鉄道が整備され、1258路線8971kmに及びます。
戦後の経済成長で道路が整備されトラックが普及すると森林鉄道は終焉。
※屋久島の安房森林鉄道のみ現存
七宗町にある「空ふさがり」を目指して歩いてきました。
ここまでは普通の道。
ここから先は室兼林道を進んでいきます。
道路は狭いです。
退避場所も限られています。
自動車で行くのはおすすめしません。
もし対向車が来たらどちらかが長い距離をバックしましょう。
楽天モバイルは安定の圏外でした。
秘境感のある林道。
バイク5台、自転車1台とすれ違いました。
林道を30分ほど歩くと見えてきました。
空ふさがりです。
岩壁に覆われた狭い道。
まさに“空ふさがり”
何も知らないと不思議な空間。
インスタ見てたらバイク、自転車、自動車と一緒に撮影された写真が投稿されてました。
ごっつい車両ほど映えるのでは。
かつてはここに森林鉄道が走ってました。
林野庁のホームページには、昭和26年当時の七宗森林鉄道の写真が掲載されています。
材木を積んで空ふさがりを走る列車。
ギリギリのスペースに線路が作られています。
線路の総延長は4852メートル。
1935年(昭和10年)開設
1957年(昭和32年)廃止
9月7日まで募集中の「ひちそう写真コンテスト」
令和4年の最優秀賞作品は「雪の芸術」と題した空ふさがりの写真。
雪が降りしきる中で自動車と一緒に撮影された写真。
自分ではとても撮影することができません。
最優秀賞にふさわしい。
【所要時間】
道の駅ロックガーデンひちそう〜室兼林道入口:徒歩1時間30分
室兼林道入口〜空ふさがり:徒歩30分
町営バスは本数が少なくてタイミングが合わず。
七宗町体育館の南に駐車場がありましたが利用して良いのかは不明。