岐阜メモリアルセンターにある岡本太郎作「未来を拓く塔」

 

自分の中に孤独を抱け (青春文庫)

自分の中に孤独を抱け (青春文庫)

  • 作者:岡本 太郎
  • 発売日: 2017/04/08
  • メディア: 文庫
 

 芸術家・岡本太郎(1911ー1996)

「芸術は爆発だ!」のフレーズは聞いたことがある方は多いでしょう。

今でも書店に行くと、岡本太郎さんの本が並んでます。

現代人にも刺さるメッセージ。

今回「自分の中に孤独を抱け」を読んでみました。

その中で「人間は樹に登りそこなった」話が興味深かったです。

一部引用します。

樹からおりて、そこに輝かしい人間の伝統がーなんて、いかにも颯爽としているけれど、じつは道筋はさかさまで、わが先祖は樹に登りそこなったのではないか。

つまり不器用な先祖が時代に適応し得なかっただけで、そのつまづき、そこには人間の起源、大きな運命のポイントがあるにちがいないとぼくは睨んでいる。

人間は樹の上に登れなかったことで、火を使い、道具を発明し進化してきた。

猛獣が暮らす地上で人間は孤独に闘い続けて現代にいたるのかと。

岡本太郎さんといえば、1970年に開催された大阪万博のシンボルタワー「太陽の塔」が有名ですが、1988年に岐阜市で開催された「ぎふ中部未来博」で「未来を拓く塔」を制作し、現在でも「岐阜メモリアルセンター」のシンボルとなっています。

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塔の背後に見えるのは岐阜城。

過去から未来へ時の流れを感じます。

FC岐阜の試合でアウェーから来られた方にもおなじみ。

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近くで見るとすごいパワーを感じます。

未来を拓く塔は、岡本太郎さんの作品の中でも太陽の塔に次ぐスケールの大きさ。

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やけどしそうなくらい熱いメッセージ。

未来を切り拓くのは今この瞬間の生身の自分。

年齢を重ねても忘れてはならない。

スポーツのイベント等でお越しの際は塔を近くでご鑑賞ください。

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