ロイヤル劇場で上映中の『就職戦線異状なし』(2月4日まで)

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岐阜市日ノ出町にある「ロイヤル劇場」

フィルム映画を上映する全国的にも希少な映画館。

映写機を修理する部品はもう製造されていません。

昔懐かしい作品がわずか600円で鑑賞できます。

1980年代の作品が上映された時はよく訪れてます。

上映前の館内では昭和時代の曲が流れてて、レトロな雰囲気を楽しめます。

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1月29日(土)から2月4日(金)までの上映作品は「就職戦線異状なし」

【上映時間】 ①10時〜 ②11時50分〜 ③13時40分〜 ④15時30分〜

1991年公開。

主演:織田裕二

制作:フジテレビ

織田裕二さんの他に、的場浩司さん、坂上忍さん、仙道敦子さん、和久井映見さん、羽田美智子さん、鶴田真由さんが出演されてました。

 

物語は早稲田大学社会科学部4年の大原(織田裕二)が就職難易度105のエフテレビの入社試験を受ける話。

当時は手書きのエントリーシートに固定電話。

 

映画の中にこんなセリフがありました。

「就職をなんだと思ってるの?」

「嘘のつきっこ」

大原は不真面目な就活生です。

 

当時のフジテレビは「楽しくなければテレビじゃない」のキャッチフレーズ。

手がけるバラエティ番組は次々と高視聴率。

1991年は「東京ラブストーリー」が放送され、月9ドラマも大人気。

テレビ界の王様的な存在でした。

当時はフジテレビに入社するのは大変狭き門だったと想像されます。

 

映画の中で描かれる就職戦線は超売り手市場。

内定者を囲い込むための接待、贈り物、旅行は当たり前。

就職氷河期世代の自分は、バブル時代の就職活動を羨ましく思ってました。

 

あれから30年。

ネット環境が整備され、スマホが普及しました。

テレビ離れが加速。

フジテレビは50歳以上の社員の早期退職募集を始めました。

みんなが憧れたマスコミ業界は沈みゆく船になるのでしょうか。

 

「就職戦線異状なし」はバブル時代の雰囲気を味わえる作品です。