岐阜市北部にある三輪神社。
岐阜県図書館に所蔵されている『三輪緑史(改訂版)』によると、三輪神社は大和三輪大神の御分霊で、天智天皇(662年)の頃に分霊されたと伝えられる。
隣にあるのは、三輪神社の別当寺として本尊釈迦如来の立像が国宝として名高い三輪山真長寺。
三輪神社の前には豊富な水が流れる中濃用水。
用水に架かる太鼓橋が素敵でした。
前身である山県用水、千疋用水、池尻用水は改修工事が行われ、中濃用水に統合。
記念碑もありました。
中濃用水の水は、高富、粟野、上土居、城田寺まで行き届いてます。
沿革が記された石碑もありました。
“山縣用水ハ鎌倉初期(一一九二)梶原平三景時創設ノ”
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に登場した梶原景時の名前が記されてました。
梶原景時は、源頼朝が挙兵後の「石橋山の戦い」の時は平家方として勝利。
山中に潜む頼朝一行を見逃し窮地を救いました。
源氏方についた後は、頼朝に重用されました。
もう少し早く景時と岐阜とのつながりに気づいていれば全力で応援したのですが、時すでに遅し。
ドラマの中では討ち取られてしまいました。
「美濃国諸旧記」によると、梶原景時は本巣市に建っていた山口城の城主だったそうです。
美濃国との関わりが想像される景時。
彼が最初に水路を開削してくれたおかげで、我々は現在も豊かな水の恩恵を受けることができるのです。
今年も豊作になりそう。