『文化のみち 二葉館』川上貞奴邸を移築復元。

名古屋市東区にある「文化のみち 二葉館」へ行ってきました。

“日本の女優第一号” 川上貞奴(1871ー1946)

1919年(大正9年)頃に名古屋市東区二葉町の高台に二葉御殿を新築しました。

御殿では“電力王”福沢桃介と同棲。

政財界人や文化人のサロンになっていたそうです。

後に現在の場所に移築復元されました。

童門冬二さんの「川上貞奴」によると、貞奴は幼い頃から美人だったものの貧しい家庭に生まれ芸者屋の養女となります。

芸者時代に出会ったのが岩崎桃介。

桃介に対する想いはこの時から強かったようです。

桃介は福沢諭吉の次女と結婚し婿養子に。

 

貞奴は川上音二郎と出会い結婚。

日本の女優第一号となり活躍。

 

音二郎が亡くなった後、貞奴は二葉町で若かりし頃に想いを募らせていた桃介との暮らしを満喫したことでしょう。

この時も桃介には本妻がいます。

客観的に見るとドロドロ。

 

1985年(昭和60年)のNHK大河ドラマ「春の波濤」の主人公は貞奴。

松坂慶子さん主演。

ドラマチックな人生だったようです。

時間がある時に視聴してみたい。

www2.nhk.or.jp

1階の旧食堂。

大正ロマンを感じられるお部屋。

ステンドグラスが素敵。

日本アルプスが表現されており、左から2番目は槍ヶ岳。

 

隣の大広間もおすすめ。

大きなステンドグラスがありました。

この日はイベントが開催されてて全体を撮影できず。

1900年(明治33年)パリ万博の舞台に出演した時に制作されたポスター(レプリカ)

ミュラー作。

貞奴の着物姿はフランスのモード誌に登場。

フィガロ紙は「サダヤッコの至芸は、まさにエッフェル塔に等しい」と激賞。

ピカソも貞奴のデッサンを描いています。

川上一座で公演していた頃の資料や写真が展示されてました。

階段の曲線が綺麗でした。

2階の和室。

福沢桃介直筆の書がありました。

 

貞奴に興味がある方はぜひ訪れてもらいたい。

知らない方もレトロ建築好きの方におすすめ。

近隣には橦木館、名古屋市市政資料館、名古屋城もあり充実した散策を楽しめることでしょう。

【開館時間】午前10時から午後5時

【入館料】大人 200円 中学生以下無料

【駐車場】10台(有料)

地下鉄桜通線「高丘駅」から徒歩10分