ぎふメディアコスモス2階にある岐阜市立中央図書館。
シビックプライドライブラリーで「岐阜和傘展」が開催されてました。
1月19日(日)まで開催。
和傘作りといえば岐阜市加納。
和傘作りは1639年(寛永16年)、松平丹羽守光重が加納藩主になった際に、明石(兵庫県)から傘職人を連れてきたことが始まりと言われています。
1756年(宝暦6年)加納藩主・永井伊賀守直陳が、下級武士の生活を救うため、内職として和傘作りを奨励したとされます。
江戸時代から続く伝統の技術。
昨年、写真撮影の小道具として小さな和傘を購入しました。
今年は日傘が欲しい。
会場には多くの華やかな岐阜和傘が展示されてました。
写真撮影もOK。
ずらりと並ぶ蛇の目傘。
傘を閉じた状態でも美しい。
和傘作りには様々な工程があってそれぞれに職人がいます。
最盛期は2000人の職人がいたそうです。
現在はそれぞれの工程の職人が減ってきて年齢も高い。
「ロクロ」を作る職人はあと1人。
日本中の和傘は、ロクロがなければ完成しません。
こんなシビアな状況であることを知りませんでした。
ロクロに適した木は「エゴノキ」
粘り強い性質の木。
和傘にふさわしいエゴノキは綺麗に真っ直ぐに育った木でなければなりません。
美濃市の瓢ヶ岳(ふくべがだけ)に生えているそうです。
瓢ヶ岳といえば高賀三山のひとつ。
まだ登ったことはありませんが。
「エゴノキプロジェクト」が発足し、エゴノキの伐採、育成活動が行われています。
エゴノキが育つまでに約10年。
芽が育ってきても鹿に食べられてしまうなど苦労が多いようです。
傘を骨をつなぐロクロ。
ロクロはまさに和傘の要。
ロクロとエゴノキも展示されてました。
エゴノキの断面が綺麗。
あと1人しかいないロクロ職人ですが、技術を継承すべく現在ロクロ職人修行をされている方がいます。
後継者育成を支援するためのクラウドファンディングも実施されています。
興味のある方は応援されてみては。
クラウドファンディングは1月20日まで。