『ベトコンラーメン』はベストコンディション?ベトナムコンバット?

2022年3月17日に放送された「秘密のケンミンSHOW極」では、岐阜県民が愛してやまない「ベトコンラーメン」が紹介されました。

ベトコンラーメンは、ニンニク、もやし、ニラに唐辛子を加えたスタミナラーメン。

 

全国放送でベトコンラーメンを紹介してもらえたことはとても嬉しかったです。

ただ「ベトコンラーメンは戦争とは関係ない。ベストコンディションの略」「昭和50年頃の岐阜県の中華料理店が発祥」と放送されていたことに違和感がありました。

 

岐阜県図書館に行き、検索端末に「ベトコンラーメン」と入力すると、いくつかの新聞記事がヒット。

その中に、2014年(平成26年)9月26日の岐阜新聞に、岐阜市長良の「香楽」が9月29日に閉店する記事が掲載されてました。

ベトコンラーメンの起源について書かれている部分を抜粋すると、

 

1969年に開店した愛知県一宮市の「新京」が発祥とされ、岐阜、愛知に扱う店が集中する。75年に終戦したベトナム戦争で米軍と戦った「南ベトナム解放民族戦線」を指す「ベトコン」の勇猛さにちなんだ命名と言われているが、現在は「ベストコンディション」と説明する店が多い。

 

やはり発祥は愛知県一宮市の新京さん。

ベトコンラーメンの名前も元々は戦争から。

戦争が終結し、怖いイメージを払拭するために「ベストコンディション」に変わっていったのでしょうか。

ベトナム戦争は1955年から1975年まで続いた戦争。

北と南に分断されたベトナムをめぐり、アメリカ、中国、ソ連等の国々が介入し冷戦時代の代理戦争。

 

「ベトコン」は米軍側が使っていた蔑称。

新聞記事によると、店主がお客さんから「ベトコン」は差別的な意味だから使わない方が良いと指摘を受け「勇ましい『ベトナム・コンバット』の略」と説明を変えたそうです。

日本で唯一の“ベトナムコンバット”ラーメンでした。

 

長良に香楽さんがあるのは知ってましたが、当時はベトコンラーメンにあまり興味がありませんでした。

友人がリピートしていたし、伊藤英明さんが来店されている話も聞いたことがあります。

香楽さんに行けなかったことは、自分の人生における大きな後悔のひとつ。

長良の香楽さん跡の近くにある複合施設&n(アンドン)の中にある「うかいや食堂」
温泉むすめがお出迎え。

メニューの中にベトコンラーメンがあります(1日10食限定)

写真は味噌ベトコンラーメン大盛(1200円)

炒めたニンニクがごろごろ。

唐辛子のパンチが効いて美味しかったです。

良い汗かいて元気になりました。

 

うかいや食堂さんのベトコンラーメンは、長良の香楽さんが閉店する前に常連さんが通いつめ残したメモを元に再現されたメニュー。

麺も香楽さんが使用していたのと同じとのこと。

 

復活したベトコンラーメンを食べて、元気になりましょう。

【営業時間】18時から23時ごろ

【定休日】火曜