かつて名鉄岐阜市内線長良線を走行していた『モハ2202』

美濃市内を車で走行中に偶然古い電車を見かけました。

新聞にも掲載されていた路面電車「モハ2202」

1967年まで北陸鉄道金沢市内線を走行(廃線)

その後は1988年まで名鉄岐阜市内線長良線で活躍。

富山県高岡市に置かれていて解体業者に持ち込まれたとこを「旧名鉄美濃駅保存会」が救出。

12月2日にトレーラーで運ばれてきてこの場所に設置されたようです。

保存会さんグッドジョブ。

 

この車両は道路から普通に見えます。

目にした方もいるのでは。

岐阜駅前から長良北町までを結ぶ長良線。

子供の頃に祖父と一緒に乗車してました。

「岐阜の昭和30年代を歩く」の中に「岐阜は路面電車王国だった」という章があります。

岐阜市内線の歴史も触れられているので紹介します。

昭和30年代始めの岐阜の路面電車は、路線網の整備が完了した直後で、全盛期といえた。この頃、岐阜駅前〜長良北町間は早朝・深夜を除き3分ごとの運行で、さらにラッシュ時には伊奈波通まで運転が増発されていた。

当時は路面電車が公共交通の主役だったようです。

戦後、急速に進むモータリゼーション。

次第に路面電車は邪魔者扱いに。

1967年(昭和42年)に岐阜市議会で名鉄市内線撤廃についての決議が出されます。

1988年(昭和63年)長良線廃止。

2005年(平成17年)すべての路面電車が廃線。

 

自分が生まれる前から市内線の撤廃が決まっていたのは寂しい。

邪魔者扱いされ岐阜市から追い出された路面電車。

18年経った今、岐阜市中心部では最高時速19キロの自動運転バスが走行しています。

今後の予定は未定。

離れた場所から見ても修復作業が大変そうな痛み具合。

長良線の復活が楽しみです。