岐阜県美術館で開催中の企画展「こぐまちゃんとしろくまちゃん 絵本作家・わかやまけんの世界」に行ってきました。
わかやまけんさんは岐阜市出身。(1930-2015)
生家は御鮨街道沿いで下駄の卸をしていたそうです。
わかやまけんさんの代表作といえば「しろくまちゃんのほっとけーき」
初版が1972年(昭和48年)で、2023年4月の時点で245刷の大ロングセラー絵本。
読んでもらった読んであげた方も多いのでは。
小さなお子さんでもホットケーキを焼けるようになります。(気分)
絵本の中に冷蔵庫の卵を落として割ってしまうシーンがあります。
ホットケーキを作るために卵を落とさなきゃいけないと勘違いして、冷蔵庫の卵を全部床に落としたお子さんもいたそうです。
わかやまさんの絵は線が太い。
太いペンで描いたわけではなく、細いペンで2本の線を描き、その中を塗り潰しています。
本の印刷もリトグラフで6刷。
展示会場では実際に刷っている映像もありました。
すごく手が込んでます。
こぐまちゃんしろくまちゃんの服装など、世代を超えて愛されるキャラクターには様々な工夫がされていることを知りました。
絵本というと、うさこちゃん(ミッフィー)で有名なディックブルーナの絵を連想します。
わかやまさんはブルーナのことを意識していたようです。
うさこちゃんは静かな印象なので、こぐまちゃんは活発な子にしようと。
こぐまちゃんシリーズ以外の紙芝居や絵本の原画も多数展示されてます。
初期に描かれた「りぼんをつけた おたまじゃくし」好きです。
美術館の庭園、エントランスにはフォトスポットも用意されてました。
パネルの高さが幼児園児くらい。
記念撮影も楽しめます。
企画展の開催は、9月24日(日)まで。
【開館時間】10時から18時
【入館料】一般 1000円 大学生 900円 高校生以下無料
【休館日】月曜日