長良川と金華山と岐阜城。
岐阜市が誇るナイスロケーション。
久々に金華山に登ってきました。
標高は329m。
初心者にもチャレンジしやすい山。
YAMAPによる2023年に「登られた山」ランキング。
金華山は東海エリアで第2位。
多くのYAMAPユーザーにも愛されています。
まずは岐阜公園へ。
三重塔の近くにあるチャート。
ぎふ灯り物語でプロジェクションマッピングが投影されていた岩です。
褶曲した岩の模様が美しい。
うねりの美しさが際立つように人工的に削られた岩。
ここに2本の滝が流れて信長の館があったとされます。
山麓のイメージCG。
信長の庭園かっこいいですね。
映画「レジェンドアンドバタフライ」に出てくるセットに近い。
居館に案内された宣教師ルイスフロイスは、母国に送った書簡の中で山麓の居館の美しさに感動し「地上の楽園」と評しました。
チャートは放散虫というプランクトンの遺骸が新海底に堆積してできた岩石。
2億年以上前の岩石。
2024年の3月末にレギュラー放送が終了する「ブラタモリ」
2017年12月2日の放送で、タモリさんがこの場所に来て「信長やるなあ」と興奮していたのが懐かしい。
タモリさんのおかげでチャートの魅力に気づきました。
書籍化されてるので気になる方はご一読を。
今回、登りは「めい想の小径」下りは「七曲り登山道」
看板によると、めい想の小径は、山ガールにもっとも人気のある登山道。
1600年(慶長5年)の岐阜城の戦いでは、東軍の池田輝政が攻め上ったとされるルート。
真っ先に二の丸に到達。
いくつもの沢を横切ることから「水手道」とも呼ばれます。
人気があり登山者が急増したのか、近年はヘリによる救助を伴う滑落事故が頻発。
下りのめい想の小径は避けた方が良いでしょう。
初めて登るなら、登りも七曲り登山道が安全。
登山道の序盤はゆるやか。
偉人の名言があって“めい想”感があります。
丸山(旧伊奈波神社伝承地)
岐阜市民なら知ってる方が多いかもしれませんが、伊奈波神社は元々この場所にあったとされます。
斎藤道三が稲葉山城を築城する際に現在の場所に移りました。
登り進めていくと、南側の見晴らしが良いポイントが多い。
山頂近くになると危険ポイントを知らせる看板が立ってました。
山頂までの数百メートルの区間はこのような岩場が続きます。
雨が降った翌日は濡れていて滑りやすい。
一歩一歩慎重に登りましょう。
頂上が見えてきました。
岐阜城。
石垣の発掘調査の現場。
もちろん中に入ることはできません。
外からだとどこが新しい発掘箇所か分かりませんでした。
詳しいことは分かりませんがお城関係者がざわついています。
発掘調査の解説がありました。
円礫(平らな河原石)と素焼きの皿が大量に出土したそうです。
山麓だけではなく山上部にも「饗応の施設」があった可能性が出てきました。
信長が城主だった頃、ここでどんなおもてなしがあったのか。
楽しい想像が広がります。
岐阜城の中へ。
城内には1600年当時の石垣を再現しつつ、現在のレストラン、ロープウェーを残した模型が展示されてました。
模型の隣では、信長が城主だった頃の岐阜城を再現したCGの映像が流れてました。
岐阜市では現在「史跡岐阜城跡整備基本計画」が進行中。
当時の岐阜城そのままの姿を再現する計画。
山全体が岐阜城。
訪れる度に樹木が伐採されて石垣がよく見えるようになってます。
あとどれくらい時間がかかるか分かりませんが、山上部はこの模型のような姿になることでしょう。
天守閣からの眺め。
いつ見ても長良川の曲線が美しい。
天下人になった気分。
ここから眺める夜景も絶景です。
下りの七曲り登山道は楽勝。
クールダウン。
めい想の小径は危険な箇所がありますが、変化に富んでて面白い登山道。
天守閣からの眺めも自分の足で登ってから見た方が感動が増します。
春になったら登山はいかが。
《今回の所要時間》
登り50分(めい想の小径)
下り30分(七曲り登山道)
《岐阜城》
入場料:大人(16歳以上)200円 小人(4歳以上16歳未満)100円
開城時間:午前9時30分から午後5時30分(3月16日から10月16日)
午前9時30分から午後4時30分(10月17日から3月15日)