岐阜県郡上市美並町粥川地区にある『うなぎ天国橋』

うなぎはひつまぶしよりうな丼派。

ゼンリンさんが今年の土用の丑の日にした投稿。

岐阜県郡上市粥川地区では古来より「うなぎは神の使い」とされ、うなぎウィ食べない風習があるという。

「うなぎ天国橋」もかかっている。

これは気になる。

郡上市美並町粥川地区に行ってみました。

自然が豊かでのどかな場所。

早速看板発見。

「国指定天然記念物 粥川ウナギ生息地」

この地域ではウナギの捕獲は禁止されています。

粥川中央公民館の手前に架かる橋。

こちらが「うなぎ天国橋」

新しそうな銘板。

平成24年3月竣工。

橋の下を流れる川の水もめちゃめちゃ綺麗。

小さな魚は泳いでましたがうなぎは確認できず。

うなぎ天国橋を見たい方は、粥川中央公民館を目指していきましょう。

道路を西に向かって進んでいくと星宮(ほしのみや)神社。

高賀六社の一つ。

美濃市の瀧神社、関市の高賀神社を参拝された方にはおなじみ。

yama300.info

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神社のある辺りから上流は年間を通じて禁猟区。

1924年(大正13年)に粥川谷は「ウナギの生息地」として国指定天然記念物に。

かつてはウナギが大量に生息していたという。

住民は古くからウナギは神のお使いとして大切に保護し、現在も食べることがありません。

地区外から嫁いできた人の中には、嫁ぐ前に親戚中からうなぎ料理が振舞われたというエピソードも。

なぜウナギが神の使いなのか。

解説の看板もありました。

天暦年間にこの辺りに棲みついた妖鬼。

妖鬼退治を命を受けた藤原高光が“粥川のうなぎ”の案内により妖鬼を退治。

現在、郡上市美並町粥川地区が平穏なのはうなぎのおかげ。

まさに神の使い。

うなぎを食べない理由が分かりました。

もし食べたら何か祟りがありそう。

藤原高光の矢を納めた「矢納ケ淵」

滝の下を流れるエメラルドグリーンの水。

とても神聖な場所であることが伝わってきました。

近くにはバンガロー村もありました。

うなぎ天国橋に興味のない方にもおすすめの自然スポット。

 

うなぎがいないか探してみましたが見つかりませんでした。

夜行性のうなぎはどこかでじっと身を潜めていることでしょう。

 

登山愛好家としては瓢ヶ岳(ふくべがだけ)に登ってみたい。

登山口への案内の看板もありました。

高賀山、今淵ケ岳、瓢ヶ岳は高賀三山。

体力に自信のある方は、かつての修験者のように高賀三山と高賀六社を制覇してみては。