2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」承久の乱(1221年)の決戦地がある各務原市前渡。

2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」

源頼家が家督を継いだ3ケ月後の建久10年(1199年)4月、鎌倉幕府は13人の有力者による合議制を導入します。

ドラマでは、このあたりの時代を描いていくと思われます。

その中でドラマのクライマックスになりそうな戦が1221年に起きた「承久の乱」

後鳥羽上皇(1180〜1239)が鎌倉幕府の実権を握っていた北条義時(1163〜1224)の追討を命じます。

「麒麟がくる」でいう「本能寺の変」に匹敵しそうな重要な戦。

承久の乱 日本史のターニングポイント (文春新書)

承久の乱 日本史のターニングポイント (文春新書)

  • 作者:本郷 和人
  • 発売日: 2019/01/18
  • メディア: Kindle版
 

 東京大学史料編纂所教授・本郷和人氏の「承久の乱 日本史のターニングポイント」では、“本当の天下分け目の戦い”と位置付けてます。

そもそも何故、承久の乱が起きたのか?そこに至るまでの鎌倉幕府と朝廷の双方で何が起きていたのか?そこでは血なまぐさい権力闘争がこれでもかいうほど繰り返され、経済と政治のパワーゲームが展開されました。それはヤクザ映画の名作『仁義なき戦い』に勝るとも劣らない凄まじさだといえます。

承久の乱に興味が湧いてきました。

本を読んでいくと、鎌倉の武士と朝廷が木曽川を挟んで対決する時があります。

美濃国が最も重要な防衛ラインと考え、木曽川沿いの大井戸渡に大内惟信、摩免戸渡に藤原秀康ら主力軍を送って、迎撃態勢を取ったのです。

摩免渡(まめど)は、岐阜県各務原市にある前渡(まえど)

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地域の方々の憩いの場になっている木曽川の河川敷。

こんなにのどかな場所で天下を二分する戦がありました。

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「前渡の渡し」

天正12年(1584年)から明治時代にかけて、愛知県江南市草井との間を結ぶ渡船交通機関として発展。

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前渡の渡しの近くにある「前渡不動山」

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参道の中腹に「承久の乱合戦供養塔」があります。

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今年は2021年なので、承久の乱から800回忌。

毎年6月の第1日曜日には、供養祭が行われるようです。

歴史好きな方は戦死者を弔いに訪れてみては。

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大河ドラマで注目されることをいち早く予見した各務原市は説明の看板もリニューアル。

“決戦は各務原”

「鎌倉殿の13人」のクライマックスで注目されるのは間違いありません。

河川敷のグランドに駐車場があります。