岐阜県瑞浪市には46億年前にタイムスリップできる科学博物館があります。
岐阜クエストをされた方にはおなじみの「地球回廊」
「地球を考える」をテーマにしており、46億年の地球史を冒険気分で学ぶことができます。
デスモくんがお出迎え。
地球回廊は元々、第二次世界大戦末期の1945年(昭和20年)に航空機製造の疎開工場として掘られた地下壕。
中の説明を読むと分かるのですが、戦争中の負の歴史も背負ってます。
全長200メートルの回廊を冒険することで地球の誕生から現代までたどっていきます。
光のトンネルを通って46億年前にタイムスリップ。
生まれたばかりの地球は、小さな惑星の衝突を繰り返してマグマに覆われ生物もいませんでした。
惑星の衝突が収まると地球が冷えてきて、大雨が降り、ここで初めて海ができます。
古代の海の中。
ようやく海の中に生物が誕生し進化していきます。
生物はやがて海から陸へ。
陸上の世界では恐竜が地球上の王者として君臨。
この時代にも、ほ乳類はいました。
体長10セントほどの小さなネズミくらい。
体長13メートルのティラノサウルスや、トリケラトプスのような恐竜にはとても太刀打ちできません。
我々のご先祖さまは、恐竜が寝ている夜中に活動し、昆虫などを食べて命をつないでいたようです。
恐竜が支配する地球をがらっと変えたのが、6500万年前の巨大隕石の衝突。
1500度の熱線が恐竜たちを襲います。
この時に高さ30メートルの巨大津波が起き、生き残った恐竜も飲み込んでいきます。
隕石衝突の際に生じたチリが地球全土を覆い気温が低下。
地球上から恐竜はいなくなりました。
ここでやっと我々ほ乳類のチャンスが訪れました。
元々、体が小さくエサが少なくて済むほ乳類はなんとか生き延びることができました。
卵を産む生物と違って、子供を自分の体の中で育て移動することができる点も有利だったようです。
敵がいなくなったわけではなく、陸上では恐竜から進化した巨大鳥、水中からは巨大ワニに襲われました。
瑞浪市では、1898年(明治31年)にデスモスチルスの頭の骨が発見されました。
カバに似た生物で、海藻などを食べていました。
1600万年前の瑞浪は、今の屋久島と同じくらい温暖だったそうです。
400万年前にサルからヒトへ。
サピエンス全史の始まりです。
木から降りたサピエンス。
陸上では巨大肉食獣にはかないません。
食べられないようにするため、脳を大きくして知能が発達。
道具や火、社会性を発達させることで進化してきました。
進化し過ぎた人類は環境を破壊。
46億年におよぶ地球の歴史の中で、直近の100年間で地球環境は様変わり。
それまで存在していた多くの生物は絶滅しました。
いつか地球に生物が住めなくなったら、映画のように他の惑星に移住する日がやってくるのでしょうか。
地球回廊の冒険を終えると、人類の傲慢さが怖くなります。
このままで良いのか地球。
こんなに地球に関して深く考えさせてくれる素晴らしい施設ですが、残念ながら地球回廊は令和3年3月31日に閉館します。
自分も地球回廊のことを知ったのは最近。
リアル岐阜クエストを予定されている方はお早めに冒険を。
開館時間:午前9時から午後4時
入館料:200円
休館日:月曜