京都大学大学院人間・環境学研究所の鎌田浩穀教授の著書『首都直下地震と南海トラフ』を読みました。
2011年3月11日の東日本大震災から早10年。
今年の2月13日には東北でM7.3の“余震”が起き、改めて地震の怖さを思い出しました。
自分が住んでいる東海エリアでは、若い頃から東海地震が起きると言われてきましたが、まだ起きてません。
現在予想される巨大地震が起きる確率を本の中から引用します。
これらが30年以内に起きる確率は、M8.0の東海地震が88パーセント、M8.1の東南海地震が70パーセント、M8.4の南海地震が60パーセントという高い数値です。しかもそれらの数字は毎年更新され、少しずつ上昇しているのです。
巨大地震が起きるのほぼ確定。
太平洋側の南海トラフは、いわば時限爆弾。
南海トラフ沿いの巨大地震は、90〜150年間おきに起きるという、やや不規則ではあるのですが周期性があることが分かってきました。
こうした時間スパンの中で、3回に1回は超弩級の地震が発生しているのです。その例としては、1707年の宝永地震と、1361年の正平地震が知られています。
- 1361年 正平地震
- 1605年 宝永地震(M7.9)
- 1854年 安政南海地震(M8.4)安政東南海地震(M8.4)
- 1946年 昭和南海地震(M8.0)昭和東南海地震(M7.9)
- 2030〜2040年? 南海トラフ巨大地震(M9.1?)
海底のプレートの変動には一定のサイクルがあるようです。
内閣府ホームページの「東南海・南海地震対策の概要」には被害予測が掲載されてます。
岐阜県は震度4以下から6弱。
南に行くほど強い予測。
プレートに近い太平洋沿岸地域は震度6強以上。
日本に住んでいる限り、巨大地震は避けられそうにありません。
かと言って地震の少ない国に移住するのも現実的ではありません。
できる限り家の耐震対策を行い、最低限の水や食料、懐中電灯や救命道具などの準備をし、いざ地震が起きたら落ち着いて避難をする。
先日の東北の余震が起きてから、携帯型のラジオと乾電池を購入しました。
備えがあると心が落ち着きます。
1891年(明治24年)に、M8.0の内陸型の「濃尾地震」が起きています。
本巣市根尾にある「地震断層観察館」では、地震が起きた断層を見ることができます。
地震全般のことを学ぶのにもおすすめの施設です。