ぎふ長良川鵜飼開幕。シーズン中に8回行われる『御料鵜飼』

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6月21日に開幕した2021年シーズンの「ぎふ長良川鵜飼」

6月23日にも行ってきたのですが、いつもなら午後7時45分ごろに4発の花火が打ち上がるのですがこの日は上がる気配なし。

しばらく待ってるいると午後8時ごろに花火が打ち上がりました。

4発どころではなくたくさん。

ラッキーでした。

この日は「御料鵜飼」の日でした。

 

長良川鵜飼の鵜匠の身分は「宮内省式部職鵜匠」

御料鵜飼とは鵜匠が皇室に納める鮎を捕るため、普段は禁漁区である長良古津地区で行われる漁。

鵜飼シーズン中に8回行われます。

「長良川うかいミュージアム」で販売されている『長良川鵜飼再発見』によると、御料鵜飼の日は鵜匠も「特に鮎を捕らなければならない使命」を感じるそうです。

捕れた鮎は宮内庁職員立会いのもとすぐに選別され、車で岐阜貨物ターミナルへ運び、翌朝、宮内庁職員が東京貨物ターミナルで受け取るという。

 

徳川家康も愛した「鮎鮨」

鵜飼は保護され江戸時代初めから将軍家に「鮎鮨」が献上されました。

時代が江戸から明治に移り変わり、長良川鵜飼は消滅の危機に瀕します。

1871年(明治4年)廃藩置県に伴い尾張藩がなくなり、鵜匠制度も廃止されます。

冥加金(のち鵜飼税)を納めて鵜飼を続けました。

1878年(明治11年)明治天皇が岐阜をご巡幸、岩倉具視らが鵜飼を観覧、捕れた鮎を天皇の御前に供します。

1890年(明治23年)に嵩田(郡上市)立花(美濃市)古津(岐阜市)の3ヵ所に「御猟場」が設置され、鵜匠は「宮内省主猟局鵜匠」に任命されました。

1949年(昭和24年)に宮内省は宮内庁となり、現在の「宮内庁式部職鵜匠」になるのです。

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