西村京太郎さんのミステリー小説「十津川警部長良川心中」を読みました。
以下は本の裏表紙に書かれているあらすじです。
千三百年の歴史をもつ岐阜・長良川鵜飼いの最中に、観覧屋形船で男女のカップルが意識不明になった。二人は強力な睡眠薬を服用し、女は死亡、男は一命を取り留めた。二週間後、東京台場のホテルで、やはり男女が睡眠薬を飲み、今度は男が命を落とし、女が助かるという事件があった、生存していた男女はそれぞれ「心中だった」と主張した。警察はこの「心中事件」に殺人の匂いをかぐが、二件をつなぐ接点・動機が見いだせず、当事者の証言を覆す証拠をつかめない。迷宮入りを覚悟した時、十津川警部が驚愕の推理を披露する!
元々2010年に出版された本が2021年に新装版として改版。
表紙の写真は長良川鵜飼の総がらみ。
冒頭で長良川鵜飼のシーンが出てきてワクワクします。
さあこれから鵜飼のメインの総がらみという時に起きる男女の心中事件。
小説の中には「岐阜都ホテル」「岐阜中警察署」「柳ヶ瀬」といったなじみのある固有名詞が登場します。
岐阜と東京で起きた心中事件がどうつながるのか考えながら読んでましたがずっと謎でした。
最後はさすが十津川警部の名推理でした。
そこまで深く岐阜が絡んでくるわけではないですが、軽いタッチで読みやすかったです。
鵜飼休止中に読んでみてはいかが。