名鉄笠松駅の近くをぶらぶら歩いていたら小さな史跡がありました。
『美濃郡代笠松陣屋・笠松県庁跡』
かつては笠松に県庁がありました。
寛文2年(1662年)代官名取半兵衛の時に、幕府直轄の代官所が羽栗郡笠松村に移転。
笠松陣屋は全国に4つあった郡代陣屋の一つ。
治水、裁判、年貢の徴収などが行われました。
かつては笠松で美濃国を取り仕切っていたのです。
その後、江戸幕府が倒れ明治維新が起きます。
1868年(慶応4年)笠松陣屋は笠松裁判所に。
笠松裁判所が廃止されると笠松県が置かれ、県庁所在地となります。
1871年(明治4年)の廃藩置県により美濃国は岐阜県に。
岐阜県誕生最初の県庁所在地は笠松。
1873年(明治6年)に今泉村(岐阜市)の西本願寺別院を借りて移転。
新県庁が建設され翌年に移転。
笠松に県庁があった当時の遺構が残るのは、この場所のみ。
現在は岐阜県庁新庁舎の建設も順調に進んでいます。
立派な建物になりそうです。
地味な史跡ですが、笠松方面に寄る機会があれば、岐阜県庁原点の地を訪ねてみては。
笠松駅から徒歩10分。
駅の周辺にコインパーキングありました。