【関市】円空最後の修行の地『高賀山』(1224m)にチェンソーアートのオブジェ。

高賀神社の大鳥居。

背後にそびえる高賀山に登ってきました。

標高1224メートル。

 

高賀山といえば仏師・円空(1632-1695)最後の修行の地。

平安時代から続く修験の山。

円空は61歳の時に高賀山で千日行を行いました。

生涯12万体の仏像を彫り続けたという。

ピカソ並みの量産型。

 

気温が低くなりヒルの心配はなくなりました。

あとは熊がいつ冬眠するか。

そろそろだと思うのですが。

山に登られる方は必ず熊対策を。

高賀の森公園の駐車場。

そこそこ広いです。

トイレは高賀神社の近くにありました。

高賀神社から駐車場までの道路は狭いです。

ご注意を。

「せきデジスタ9」の看板。

ヤマップを見てると、デジタルスタンプラリーが始まってから高賀山の投稿が増えてます。

www.city.seki.lg.jp

登山口。

垢とり場。

山岳信仰の修験者や円空はここで行水し身を清めてから山頂を目指しました。

水は綺麗だけど冷たそう。

高賀神社へ向かう途中に「高賀神水庵」があります。

高橋尚子さんがシドニー五輪の時に給水で飲んでいた「高賀の森水」

金メダルを獲ってから有名になりました。

木地師の古屋敷跡。

映画「光る川」でも登場した木地師。

かつてはここを拠点に木の器を作ってたんですね。

岩屋。

かつて岩屋に不動明王が祀られており山岳信仰の拠点でした。

岩の中はそれなりに広い。

円空が千日行をしていた時は、岩屋で寝泊まりしていたそうです。

神坂峠に出るまでがきつい。

登山道は勾配があり石がごろごろ。

まさに山岳修行。

円空は千日もよく登ったなあ。

修験者のつもりで頑張って登りましよう。

駐車場から1時間10分で神坂峠に到着。

神坂峠で迎えてくれるのは鹿のオブジェ。

前回登った時にはありませんでした。

関市出身のチェンソーアーティスト彫哲さんが制作。

 

今回はそのまま山頂に向かいました。

反対側にあるのは峰稚児神社。

円空が毎日にお参りしていたそうです。

神坂峠から山頂までは楽でした。

山頂付近は紅葉が進んでます。

いろどりを楽しみながら。

約1時間30分で山頂へ。

前回より早く着きました。

山頂には一等三角点。

背後にそびえるには山岳信仰の聖地・白山(2702m)

少しだけ冠雪してました。

写真は10月29日に撮影。

山頂からは紅葉とパノラマビューを楽しめます。

この日の天候はベストコンディション。

円空がかつて修行していた乗鞍岳、御嶽山、伊吹山などの山々を一望できました。

円空が高賀山を最後の修行の地にしたのは、これまでの修行の地を俯瞰できたからでは。

自身の人生の集大成に。

山頂にかわいいオブジェ。

こちらも彫哲さんが制作。

まだ塗装がツヤツヤしてます。

彫られているのは「さるとらへび伝説」に出てくる怪獣がモチーフ。
頭が猿、体が虎、尻尾が蛇。

近衛天皇の時(1142-1155)に藤原高光が退治。

その時道案内をしたのが粥川の鰻。

現在でも粥川地区の人々は鰻を神の使いとして絶対に食べません。

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彫哲さんはオブジェの制作のためにしばらく高賀山に通ったのでしょうか。

いわば令和の円空。

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関市にある天神山、女夫山、城山の上之保三山。

こちらもせきデジスタ9のコースで、彫哲さんのチェンソーアートオブジェがあります。

 

高賀山は登り応えがあり、せきデジスタ9のコースの中でも最高難度では。

それに見合う達成感があります。

下山後は高賀神社に参拝し、関市洞戸円空記念館に行きました。

十一面観音菩薩の表情がとてもやさしかったです。

【今回の所要時間】登り:1.5時間 下り:1.5時間

※一般的な登りの目安は2時間〜

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高賀神社からモネの池まで車で約10分。

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