岐阜市にあるロイヤル劇場で上映中の映画「波の数だけ抱きしめて」を鑑賞しました。
ロイヤル劇場は日本で唯一のフィルム映画劇場。
入場料600円で懐かしい作品を鑑賞できます。
味のあるフィルム映像も良かった。
映画は1991年公開作品。
監督は馬場康夫、出演は中山美穂、織田裕二、別所哲也、松下由樹。
舞台は湘南の海岸。
高校時代からの仲間で作ったミニFM局。
湘南中に自分たちの放送を届けたいという話。
映画の予備知識なく見にいったので、タイトルのイメージでサーフィンの映画かと思ったら違いました。
サーフィンの映像も少しは出てきますが。
波はFMの電波であり、登場人物の心の波。
キラキラ輝く青春ストーリー。
映画を見て自分の若い頃を思い出した方も多いのでは。
1991年というとフジテレビで「東京ラブストーリー」が放送された年。
あの頃の織田さん懐かしい。
仲が良い同級生であり、お互い想いがあるのに気持ちが伝えられない。
ちょっとしたすれ違いが運命を左右する。
これが若さなのか。
馬場康夫監督がMCを務めるYouTubeチャンネル「ホイチョイ的映画生活」
映画で裕子を演じた松下由樹さんが主演する回もありました。
映画の中でどこまで放送エリアが伸びていくかという話になった時に裕子が「青森ぐらいまで伸びるんじゃない。なんてね。」というセリフは松下さんのアドリブだったそうです。
松下さんの肌も真っ黒でした。
日焼けサロンで肌を焼いていたものの監督から「もっと黒く」と注文があり、撮影の度にドーランを塗っていたそうで。
当時は綺麗に日焼けするのがトレンドでした。
小麦色の肌が魅力的だった時代。
そんな時代の中山美穂さん松下由樹さんの姿を見られる貴重な映画。
現代ではみんな日焼け止めを塗ってますが、当時はサンオイルを塗ってました。
こちらの動画では馬場康夫監督が中山美穂さん出演作品について解説されています。
撮影当時はアイドルとして人気絶頂の中山美穂さん。
「波の数だけ抱きしめて」の設定は1982年の湘南。
1991年頃だと湘南の工事が行われて堤防が高くなり撮影を諦めたそうです。
古き良き湘南のイメージに合うロケ地探しに苦労されたそうで。
FM放送でかける音楽はアナログレコード。
新しく買ってきたレコードの匂いを嗅ぐシーン。
現代はCDすら通り越して目に見えない配信が主流。
映画としてアナログ文化が記録されている価値。
「波の数だけ抱きしめて」の上映は6月6日(金)まで。
6月7日(土)から13日(金)までは「東京日和」が上映されます。
6月8日(日)は竹中直人さんをゲストに招きトークショーも開催されます。
ミポリンファンの方、ロイヤル劇場へ。
【波の数だけ抱きしめて】6月6日(金)まで
【上映時間】①10時から ②11時55分から ③13時50分から ④15時45分から